楽天証券 vs SBI証券:徹底比較
NISA・iDeCo・米国株・投資信託の積立先として、よく比較されるのが楽天証券とSBI証券です。
どちらもネット証券の代表格であり、長期インデックス投資をするうえでは、どちらを選んでも大きな失敗にはなりにくい証券会社です。
ただし、細かく見ると、クレカ積立のポイント還元率、投信保有ポイント、米国株・米国ETF、経済圏との相性、アプリや画面の使いやすさなどに違いがあります。
先に結論を書くと、楽天市場・楽天カード・楽天銀行をよく使う人は楽天証券、三井住友カード・Olive・Vポイント・SBI証券連携を重視する人はSBI証券が自然です。
どちらが絶対に上というより、普段使っているカード・銀行・ポイント・買い物先に合わせて選ぶのが現実的です。
この記事では、楽天証券とSBI証券の違いを、次の5つの軸で比較します。
- クレカ積立の還元率
- 投信保有ポイント
- 米国株・米国ETF
- 経済圏との相性
- 使い勝手・UI
1. クレカ積立の還元率
NISAのつみたて投資枠では、毎月の積立をクレジットカードで決済することで、一定のポイント還元を受けられます。
クレカ積立のポイント還元率は、証券会社・カード種別・年間カード利用額・対象ファンド・キャンペーン条件によって変わります。
楽天証券では、楽天カードの種類と対象ファンドの代行手数料率が主な分岐です。SBI証券では、三井住友カードの種類や年間カード利用額、Olive条件などが影響します。
楽天証券のクレカ積立
楽天証券の楽天カードクレジット決済は月10万円まで設定でき、還元率は楽天カードの種類と対象ファンドの代行手数料率で変わります。一般的な低コストインデックスファンド(代行手数料0.4%未満)では、楽天カード0.5%/ゴールド0.75%/プレミアム1.0%が目安です。さらに楽天キャッシュ決済(月5万円・0.5%相当)を併用すると、最大月15万円までキャッシュレスで投信積立ができます(NISAつみたて投資枠は年120万円・月10万円が目安。超過分は成長投資枠や特定口座を組み合わせる形)。
カードランク別の還元率早見表や年会費との損益分岐は、楽天証券のクレカ積立を徹底解説で詳しく整理しています。
SBI証券のクレカ積立
SBI証券では三井住友カードやOliveフレキシブルペイで投信積立ができ(上限月10万円)、還元率はカード種別と年間カード利用額で段階的に変わります。年会費無料の三井住友カード(NL)/Olive一般は年10万円以上利用で0.5%、ゴールド(NL)/Oliveゴールドは年100万円以上利用で1.0%(翌年以降の年会費永年無料)、利用額が条件に届かないと0%になるケースもあります。
三井住友カードつみたて投資のクレカ積立額は、年間カード利用額の集計対象外です。月10万円をクレカ積立しても、それだけではゴールドNLの年100万円条件は達成できません。プラチナプリファード・Visa Infiniteの段階還元やOlive限定上乗せプランを含むランク別の詳細は、SBI証券のクレカ積立を徹底解説で整理しています。
クレカ積立はどちらが有利か
単純に「楽天が有利」「SBIが有利」とは言い切れません。
楽天証券は、年間カード利用額の条件を気にせず、楽天カードの種類とファンドの代行手数料率で還元率が決まるため、仕組みがシンプルです。楽天キャッシュ決済を併用できる点も特徴です。
SBI証券は、三井住友カードやOliveの年間カード利用額を満たせる人にとって還元率が上がりやすい一方、条件を満たさない場合は0%になるケースもあります。日常決済で三井住友カードをしっかり使う人ほど相性がよくなります。
したがって、クレカ積立だけを見るなら、次のように考えると整理しやすいです。
| タイプ | 向きやすい証券会社 |
|---|---|
| 楽天カードをすでに使っている | 楽天証券 |
| 楽天キャッシュも使って月15万円まで積み立てたい | 楽天証券 |
| 三井住友カードを日常決済でも使う | SBI証券 |
| ゴールドNLの年100万円条件を無理なく達成できる | SBI証券 |
| 年間カード利用額の条件を気にしたくない | 楽天証券の方がシンプル |
| Vポイントを貯めたい・使いたい | SBI証券 |
2. 投信保有ポイント
楽天証券・SBI証券ともに、投資信託の保有残高に応じてポイントが貯まる仕組みがあります。
楽天証券には、対象の投資信託を保有していると、月間平均保有金額に応じてポイントが進呈される「投信残高ポイントプログラム」があります。楽天・プラスシリーズなど、対象ファンドに応じてポイント進呈率が設定されています。
SBI証券には「投信マイレージ」があり、対象の投資信託の月間平均保有金額に応じてポイントが貯まります。付与率はファンドごとに異なります。
どちらも、すべての投資信託で同じようにポイントが貯まるわけではありません。対象ファンドや付与率は変更されることがあるため、銘柄ごとに公式情報を確認する必要があります。
長期インデックス投資では、投信保有ポイントは「主目的」ではなく「おまけ」と考えるのが現実的です。信託報酬の低さ、投資方針に合うか、長期で持ち続けられるかを優先したうえで、ポイントが付けばプラスと考えるくらいが安全です。
3. 米国株・米国ETF
楽天証券・SBI証券ともに、米国株や米国ETFの取扱いは充実しています。
| 項目 | 楽天証券 | SBI証券 |
|---|---|---|
| 米国株の取扱い | 主要銘柄は十分対応 | 主要銘柄は十分対応 |
| 米国ETF | 主要ETFは十分対応 | 主要ETFは十分対応 |
| NISA口座での米国株・海外ETF | 対応。NISAでは日米株式・海外ETFなどの取引手数料無料対象あり | 対応。NISAでは投資信託・日米株・海外ETFなどの取引手数料無料対象あり |
| 特定口座・一般口座での米国株手数料 | 約定代金の0.495%税込、上限22米ドル | 約定代金の0.495%税込、上限22米ドル |
| 為替・外貨連携 | 楽天銀行・楽天証券の連携が使いやすい | 住信SBIネット銀行との連携が強み |
| 使い勝手 | 楽天経済圏と相性がよい | SBI・三井住友経済圏と相性がよい |
米国株・米国ETFについては、細かい手数料や為替コストの優劣が時期によって変わります。
長期インデックス投資が中心であれば、楽天証券でもSBI証券でも実用上は大きな問題はありません。頻繁に米国株を売買する人は、為替手数料・注文画面・外貨入出金・定期買付の使いやすさまで見て選ぶとよいでしょう。
4. 経済圏との相性
楽天証券とSBI証券を選ぶうえで、もっとも大きな判断材料になるのが経済圏との相性です。
普段から楽天市場・楽天カード・楽天モバイル・楽天銀行を使っている人は、楽天証券との相性がよくなります。
一方、三井住友カード・Olive・住信SBIネット銀行・Vポイントを使っている人は、SBI証券との相性がよくなります。
目安としては、次のように考えると整理しやすいです。
| 普段よく使うサービス | 向いている証券会社 |
|---|---|
| 楽天市場・楽天カード・楽天モバイル | 楽天証券 |
| 楽天銀行・楽天ポイント | 楽天証券 |
| 三井住友カード・Olive | SBI証券 |
| 住信SBIネット銀行 | SBI証券 |
| Vポイント | SBI証券 |
| 特にこだわりがない | どちらでもOK。両方持つのもあり |
証券口座の開設自体は無料です。迷う場合は両方開設して、実際に使いやすい方をメインにする方法もあります。
ただし、NISA口座は1人1金融機関のみです。楽天証券とSBI証券の両方で総合口座や特定口座を持つことはできますが、NISAを使えるのはどちらか一方です。
5. 使い勝手・UI
楽天証券とSBI証券は、どちらもNISA・投資信託・米国株・iDeCoなどに幅広く対応しています。
楽天証券は、楽天市場・楽天カード・楽天銀行などを使っている人にとって、ポイントや銀行連携を把握しやすいのが特徴です。楽天経済圏で日常の買い物や銀行をまとめたい人には管理しやすいです。
SBI証券は、商品ラインナップや三井住友カード・Olive・住信SBIネット銀行との連携に強みがあります。一方で、情報量が多いため、初心者は最初だけ少し慣れが必要に感じるかもしれません。
画面やアプリの使いやすさは個人差が大きいため、口座開設後に実際に触ってみて、自分が使いやすい方をメインにするのが現実的です。
クレカ積立で使う主なカード
楽天証券・SBI証券ともに、クレカ積立で使うカードによって年会費や還元率の条件が変わります。年会費無料の楽天カード(低コストインデックスで0.5%目安)/三井住友カード(NL)から始め、楽天は上位カードで還元率が上がる一方、SBIは年間カード利用額の達成度で還元率が決まる、という違いがあります。カードランク別の年会費・還元率の詳しい一覧は、クレカ積立についてと各社の深掘り記事(楽天証券/SBI証券)を参照してください。
還元率を見るときは、単純に「何%もらえるか」だけでなく、カードの年会費を払っても得になるかまで確認することが大切です。
たとえば、月10万円をクレカ積立すると、年間積立額は120万円です。1.0%還元なら、年間でもらえるポイントは12,000円相当です。
年会費が高いカードをクレカ積立目的だけで持つ場合、積立ポイントだけで年会費を回収するのは難しいこともあります。普段のカード利用額、継続特典、対象店舗での還元なども含めて、総合的に判断しましょう。
迷ったときの判断フロー
楽天経済圏をよく使う人
楽天市場・楽天カード・楽天モバイル・楽天銀行をよく使っているなら、楽天証券が自然です。楽天ポイントを投資に使いやすく、生活全体を楽天経済圏でまとめやすいのがメリットです。
三井住友カード・Vポイントを使う人
三井住友カードやOliveを使っている人、Vポイントを貯めている人は、SBI証券が向いています。特に三井住友カード ゴールド(NL)やプラチナプリファードを普段の決済でもしっかり使う人は、クレカ積立との相性もよくなります。
どちらの経済圏にも属していない人
特にこだわりがない場合は、楽天証券・SBI証券のどちらを選んでも大きな失敗にはなりにくいです。
年会費無料カードでシンプルに始めたいなら、楽天カード+楽天証券、または三井住友カード(NL)+SBI証券が入口になります。
年間カード利用額の条件を気にしたくないなら楽天証券の方がシンプルで、Vポイントや三井住友カードを日常決済で使いたいならSBI証券が自然です。
キャンペーン重視の人
口座開設キャンペーンやクレカ積立キャンペーンは、時期によって大きく変わります。そのため、申し込み前に両社のキャンペーンを確認し、条件が良いタイミングで開設するのも一つの方法です。
ただし、キャンペーン目的だけで口座やカードを増やすと管理が複雑になります。長く使いやすいかを優先した方が安全です。
「両方持つ」という選択肢
楽天証券とSBI証券は、必ずしもどちらか一方に絞る必要はありません。実際には、両方の口座を持って使い分けるという選択肢もあります。
NISA口座は1人1金融機関のみですが、特定口座は複数の証券会社で持つことができます。両方を使う場合は、片方をNISA口座、もう片方を特定口座として使う形になります。
月10万円を超えて積み立てたい人は、楽天証券とSBI証券を使い分ける選択肢もあります。ただし、クレカ積立のポイント還元だけを目的に無理に口座を増やすより、管理しやすさも含めて判断するのが現実的です。
たとえば、次のような使い分けが考えられます。
| 使い分け例 | 内容 |
|---|---|
| NISA口座 | 楽天証券またはSBI証券のどちらか一方 |
| 特定口座 | もう一方の証券会社で保有 |
| 投資信託 | クレカ積立の条件がよい方を使う |
| 米国株・ETF | 画面や為替コストで使いやすい方を使う |
| キャンペーン | 両社のキャンペーンを比較する |
また、両方の口座を持っておくと、システムメンテナンスや障害時のリスク分散にもなります。頻繁に売買する人でなければ大きな問題にはなりにくいですが、選択肢を増やしておく意味はあります。
口座開設や維持費は基本的に無料なので、迷うなら両方開設して、実際に使いながらメイン口座を決めるのも効率的です。
まとめ
楽天証券もSBI証券も、長期インデックス投資をするうえでは十分に使いやすいネット証券です。実用上の差はそれほど大きくないため、まずは普段使っている経済圏に合わせて選ぶのが迷いにくいでしょう。
楽天市場・楽天カード・楽天銀行をよく使う人は楽天証券、三井住友カード・Olive・Vポイント・住信SBIネット銀行をよく使う人はSBI証券が自然です。
どちらの経済圏にも強く寄っていない人は、年会費無料カードで始めやすい方、画面が使いやすい方、管理しやすい方を選べば十分です。
よくある質問
- Q1. 楽天証券とSBI証券、結局どっちを選べばいい?
- 楽天市場・楽天カード・楽天銀行をよく使う人は楽天証券、三井住友カード・Olive・Vポイント・住信SBIネット銀行を使う人はSBI証券が自然です。どちらも長期インデックス投資をするうえで実用上の差は大きくありません。NISA口座は1人1金融機関ですが、特定口座は両方で開設できます。
- Q2. クレカ積立だけで比べるとどちらが還元率が高い?
- 楽天証券は年間カード利用額の条件を気にせず、楽天カードの種類とファンドの代行手数料率で還元率が決まるため仕組みがシンプルです。SBI証券は三井住友ゴールド(NL)/Oliveゴールドで年100万円利用を達成できる人なら、年会費永年無料化と1.0%還元の組み合わせで有利になりやすいですが、利用額条件未達だと0%になるケースがあります。
- Q3. 楽天証券で月15万円までクレカ積立できるのは本当?
- 楽天カードクレジット決済(月10万円)と楽天キャッシュ決済(月5万円)を併用すると、最大月15万円 までキャッシュレスで投信積立ができます。ただしNISAのつみたて投資枠は年間120万円(月10万円)が上限のため、月10万円を超える分は成長投資枠や特定口座を組み合わせる形になります。
- Q4. 両方の証券会社の口座を持つことはできる?
- 総合口座・特定口座は楽天証券・SBI証券の両方で開設可能です。ただし、NISA口座は制度上1人1金融機関のみなので、片方をNISA、もう片方を特定口座として使い分ける形になります。両方持つとシステムメンテナンスや障害時のリスク分散にもなりますが、頻繁に売買しない人にとって管理の負担になる可能性もあります。
- Q5. 投信保有ポイントは楽天とSBIで違う?
- 楽天証券は「投信残高ポイントプログラム」(楽天・プラスシリーズなど対象ファンドに応じて進呈率設定)、SBI証券は「投信マイレージ」(対象ファンドの月間平均保有金額に応じて付与)があります。どちらも全ファンドが対象ではなく、付与率もファンドごとに異なり、変更される場合があります。長期投資では「主目的ではなくおまけ」と考えるのが現実的です。
- Q6. 米国株・米国ETFはどちらが有利?
- 両者とも主要銘柄・主要ETFに十分対応しており、NISA口座での米国株・海外ETFの取引手数料無料対象もあります。特定口座・一般口座での米国株手数料は両者とも約定代金の0.495%税込(上限22米ドル)です。長期インデックス投資中心なら実用上の差は小さく、頻繁に米国株を売買する人は為替手数料・注文画面・外貨入出金・定期買付の使いやすさで選ぶのが現実的です。
- Q7. 三井住友カードつみたて投資のクレカ積立額は年100万円条件にカウントされる?
- カウントされません。三井住友カードつみたて投資のクレカ積立額は、年間カード利用額の集計対象外です。たとえば月10万円をクレカ積立しても、それだけではゴールドNLの年100万円条件や、クレカ積立還元率の年間利用条件は達成できません。年100万円条件を狙う場合は別途の日常決済額が必要です。
※ 還元率・キャンペーン・取扱条件は頻繁に改定されます。投資判断は各証券会社の公式情報・最新の運用条件を確認のうえ、ご自身の判断でお願いします。
口座開設(PR)
楽天証券・SBI証券ともに、総合口座の口座開設・維持費は無料です。どちらか一方だけを選ぶなら、普段使っている経済圏との相性で決めるのが迷いにくいです。
- 楽天ポイントを貯めている人 → 楽天証券
- Vポイントや三井住友カードを使っている人 → SBI証券
- 迷う人 → 総合口座は両方開設して比較してもOK。ただし、NISA口座は1人1金融機関のみなので、片方をNISA、もう片方を特定口座として使い分ける
※ 口座開設・カード入会は、年会費・年間利用見込み・投資目的・リスク許容度を確認したうえで、ご自身の判断で行ってください。下記リンクには広告・アフィリエイトリンクを含む場合があります。
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