新NISA つみたて投資枠と成長投資枠の使い分け|どちらを優先・成長枠で何を買うか
新NISAには、つみたて投資枠と成長投資枠があります。
2つの枠の基本的な使い分け(どちらを優先するか、超過分をどう振り分けるか)はつみたて投資枠と成長投資枠の使い分けで整理しています。各枠の年間投資枠や非課税保有限度額といった制度全体は新NISAの基礎と活用戦略を参照してください。
この記事では、その先にある「成長投資枠で具体的に何を買うか」に焦点を当てます。つみたて投資枠を埋めたうえで成長投資枠まで使う人が、追加の枠で何を選べばよいかを、目的とリスク許容度に沿って整理します。
結論からいうと、迷ったら成長投資枠でもつみたて投資枠と同じ低コストの株式インデックスファンドを買えば十分です。個別株、ETF、REITなどは、必要に応じて検討する選択肢として後述します。
成長投資枠が使えるのはどんな人か
成長投資枠の中身に入る前に、前提を短く確認しておきます。
つみたて投資枠だけで毎月の積立がまかなえる人(年間の積立額がつみたて投資枠の上限内に収まる人)は、そもそも成長投資枠を使う必要がありません。低コストの株式インデックスファンドをつみたて投資枠で積み立てるだけで、長期資産形成の基本形になります。各枠の年間投資枠や上限額は新NISAの基礎と活用戦略を参照してください。
成長投資枠の出番が来るのは、つみたて投資枠の上限を超えて投資したい人です。ボーナスやまとまった資金を入れたい人も含まれます。この超過分を成長投資枠で買うことになります。なお、成長投資枠は対象商品が広い分(整理・監理銘柄、信託期間20年未満の投資信託、毎月分配型などは対象外)、何を買うか迷いやすくなります。ここからが本題です。
成長投資枠で何を買うか
成長投資枠の使い方は、大きく2つです。
1. つみたて投資枠と同じインデックスファンドを買う
もっともシンプルなのは、つみたて投資枠で積み立てている全世界株式やS&P500などを、成長投資枠でも追加で買う方法です。商品を増やさないので資産配分がシンプルなまま保て、初心者や長期で淡々と積み立てたい人にはこの形が最も扱いやすいです。
たとえばつみたて投資枠で全世界株式を積み立てつつ、超過分を成長投資枠でも同じ全世界株式に充てれば、資産全体が1本のファンドで管理でき、値動きや損益を把握しやすくなります。
2. つみたて投資枠では買えない商品を買う
成長投資枠では、つみたて投資枠では買えない商品も選べます。たとえば、次のようなものです。
- 個別株
- ETF
- REIT
- 一部の投資信託
ただし、選択肢が広いほど、管理は難しくなります。個別株やテーマ型ETFを増やしすぎると、何をどれだけ持っているのか分かりにくくなります。高配当株や特定のセクターに集中した商品も、市場全体に広く分散するインデックスファンドより値動きや偏りが大きくなりやすく、長期で持ち続ける難易度が上がることがあります。
成長投資枠で別の商品を買う場合も、まずは全体の中で一部にとどめる方が無難です。「成長投資枠だから成長株を買う」と決める必要はありません。
NISAでも元本保証ではない
NISAは、運用益が非課税になる制度です。元本保証の制度ではありません。つみたて投資枠でも、成長投資枠でも、投資した商品が値下がりすることはあります。
また、NISA口座で損失が出ても、特定口座や一般口座の利益と損益通算することはできません。そのため、生活防衛資金や、数年以内に使う予定のお金までNISAに入れすぎないようにしましょう。
売却と枠の復活
新NISAでは、商品を売却すると、売却した商品の簿価分の非課税保有限度額が翌年以降に復活します。簿価とは、買ったときの金額のことです。
たとえば、100万円で買った商品を売却すると、翌年以降に100万円分の非課税保有限度額が復活します。値上がりして150万円で売れたとしても、復活するのは150万円ではなく、簿価の100万円分です。
ただし、枠が復活しても、年間投資枠の上限は変わりません。新NISAの年間投資枠は、つみたて投資枠120万円、成長投資枠240万円、合計360万円です。売却して非課税保有限度額が復活しても、年間360万円を超えて一気に買い直すことはできません。
そのため、NISAは基本的に長期保有を前提に考えましょう。住宅購入や教育資金などで取り崩す場合、再投入しても元の額より減ってしまうことが多いことを知っておきましょう。
リスク許容度に合わせる
成長投資枠で何を買うかは、リスク許容度によって変わります。
若くて運用期間が長く、生活防衛資金も十分にある人なら、株式インデックスファンド中心でリスクを取る選択がしやすいです。一方で、退職が近い人や、相場下落時に大きく不安になる人は、投資額を抑えたり、現金比率を高めたりすることも大切です。
リスクを下げるために、必ず債券ファンドや金、REITを買う必要はありません。まずは現金比率を高めるだけでも、資産全体の値動きは和らげられます。大切なのは、暴落時にも売らずに続けられる配分にすることです。
まとめ
成長投資枠で迷ったら、つみたて投資枠と同じ低コストの株式インデックスファンドを買えば十分です。個別株、ETF、REITなども買えますが、無理に商品を増やす必要はありません。何を買うかはリスク許容度に合わせ、別の商品を入れる場合も全体の一部にとどめる方が無難です。
投資には元本割れのリスクがあります。生活防衛資金を確保したうえで、長く続けられる金額と配分で使っていきましょう。
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この記事は、成長投資枠で何を買うかに絞って解説しました。枠の使い分けや制度全体は次の記事も参考にしてください。
※本記事は2026年6月時点の公開情報をもとにした一般的な解説です。NISAの制度内容、対象商品、税制は変更される可能性があります。投資判断は、ご自身の家計状況、投資目的、リスク許容度に基づいて行ってください。最新情報は金融庁および各金融機関の公式情報をご確認ください。
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